●アンテナ分波器 DXアンテナSPR-10-B2とHORIC BCUV-971の比較


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2011/05/02更新
価格の安いCS/BS・地デジアンテナ分波器(セパレーター)は送料無料のAmazonで購入するのがお得なのですが、有名アンテナメーカーにするか、600円ほど安いHORICにするかで誰しも迷うと思います。さらにHORICには同じような商品がいくつもあってどれがいいのか、なお困ってしまいます。

600円ばかりのことですが、私と同様に悩む人が多いと思われますので、すっきりと購入できるようDXアンテナ SPR-10-B2とHORIC BCUV-971の比較レビューを行ってみました。参考になれば幸いです。


なお、分波器は1本に混合されたCS/BSとVHF/UHF(地デジ)をそれぞれに分波するときに使用します。同じ電波を複数に分ける分配機とは違いますのでご注意ください。

<Amazonで検索して出てくる分波器と買った商品> 検索結果:2011/01/31現在
  1. DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B2 ★今回私が買ったもの★
  2. マスプロ VU/BS(CS)セパレーター(分波器)2600MHz対応 CSR7D-P
  3. HORIC BS/CS/地デジ対応50cmケーブル付アンテナ分波器メーカー型番:HAT-SP874
  4. HORIC アンテナ分波器 BS・地デジ対応 黒ケーブル2本付き(S-4CFB) 50cm BCUV-977BK
  5. HORIC アンテナ分波器 BS・地デジ対応 白ケーブル2本付き(4CFB) 40cm BCUV-971★今回私が買ったもの★
1.を選んだ理由
マスプロとの比較で価格差がほとんどなく、ケーブルが細く取り回しがしやすそうでした。今回コンパクトで軽い東芝 レグザチューナー D-TR1で使用するためケーブルの柔軟性が高いほうがいいと考えました。

5.を選んだ理由
3.が最安値でしたが添付ケーブルのためかBS側が減衰するらしいのでパス。5.を選んだのは4.よりケーブルが短いため。私の場合、長いと邪魔でした。4.と5.はケーブルの長さ(50cmか40cm)で選べばよいと思います。


<製品パッケージ写真>
左がDXアンテナ SPR-10-B2、右がホーリック BCUV-971です。


<商品のパッケージ・ラベル> ※クリックで拡大イメージを表示
DXアンテナ SPR-10-B2
ホーリック BCUV-971


<アンテナレベルの比較>
今回買った商品とよく似たHORIC BS/CS/地デジ対応50cmケーブル付アンテナ分波器メーカー型番:HAT-SP874では、BS側に顕著な減衰があったとのことなのでアンテナレベルを比較検証してみました。

テスト:レグザチューナー D-TR1で以下の検証を行う。
  1. DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B2を接続
  2. BSのアンテナレベルを確認、地デジのアンテナレベルを確認、分波器を外す。
  3. HORIC アンテナ分波器 BS・地デジ対応 白ケーブル2本付き(4CFB) 40cm BCUV-971を接続
  4. BSのアンテナレベルを確認、地デジのアンテナレベルを確認、分波器を外す。
  5. 1~4までを3回繰り返す。
<結果>
分波器
アンテナレベル
DXアンテナ
SPR-10-B2
HORIC
BCUV-971
1回目 BS:51、地デジ:63 BS:51、地デジ:63
2回目 BS:51、地デジ:63
BS:51、地デジ:62
3回目 BS:51、地デジ:62 BS:51、地デジ:63
平均
BS:51、地デジ:62.67 BS:51、地デジ:62.67

以上の結果となり、アンテナレベルはどちらも変わらないということが判りました。HORICについて心配していた減衰はありませんでした。
DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B2のパッケージ裏面記載の規格特性(仕様)は次のようになっています。
■規格特性
使用放送
FM/VHF・UHF・ケーブルテレビ
BS放送/CS放送
通過帯域損失
(db以下)
1.5
4.0
規格は改良により、予告なく変更させていただくことがありますので、ご了承ください。

HORIC BCUV-971についてはパッケージに仕様の記載がありませんでした。類似商品のHORIC BS/CS/地デジ対応50cmケーブル付アンテナ分波器 HORIC HAT-SP873については、調べたら仕様がパッケージ裏に記載されていて次のとおりでした。DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B2に比べても特段悪くないようです
●損失
   分波器 分波器+付属ケーブル
 FM/VHF帯  0.5db以下  1.5db以下
 地デジ/UHF帯  1.5db以下  4.2db以下
 BS帯  1.8db以下  3.0db以下
 CS帯  1.3db以下
 4.1db以下
●帯域外アイソレーション
   分波器
 U/V端子  28db以上
 BS/CS端子  28db以上
●DCスルー許容電力
 DC20V 1A以下


<ケーブル柔軟性の比較>
DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B2は、「極細3重シールドケーブル」とパッケージに書いてある通り、ケーブルが細くて柔軟性は申し分ないです。
HORIC アンテナ分波器 BS・地デジ対応 白ケーブル2本付き(4CFB) 40cm BCUV-971のケーブルは普通の5Cのアンテナケーブルより柔軟性があるように思いますが、やはり固く狭いところでは取り回ししにくいと思います。

DXアンテナのケーブルはくるっと巻いてHORICのケーブルの内側に置いておけます。HORICは自然には半円が限界ですので柔軟性では比べるべくもありません。(写真)

また、通常は今回ほど頻繁には取付・取外しを行わないと思いますが、DXアンテナのプラグには滑り止めグリップが付いていて回しやすかったです。回る部分の大きさがこのように違っています。

<まとめ>
アンテナレベルには違いがありませんでしたので、ケーブルの使いやすさと価格とのトレードオフで選ぶことになります。
DXアンテナのケーブルのほうが使いやすいですが、テレビなどの背面で使用するものですから一度取付けしたら長く触ることはないでしょう。私はDXアンテナをレグザチューナーに、HORICをテレビに使っています。価格.com D-TR1のクチコミで紹介のあったダブル分波器も載せておきます。

DXアンテナの分波器には、アンテナ入力側に2.0mのケーブルが付いたタイプもあります。アンテナ側にケーブルが必要な場合はこちらのほうが便利だと思います。DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器付ジャックコード SPR-20-B2

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