●「HDD認識しない」パソコンでレグザUSBハードディスクを復旧・修復




予約録画ができなくなる、動作テストが全てNGになる、USB HDDを交換しても同じ状態、新しい録画番組が録画リストに出てこない。という現象です。オーソドックスなところですが、レグザの電源ボタンを長押しするとレグザのリセットになります。これで認識が回復するようです。電源コンセントを抜いて5分ほど待って挿しなおすのも同じです。
 
「未登録のUSBハードディスクを検出しました。USBハードディスクの登録を行いますか?」
アイオーデータやバッファローのUSB HDDをお使いの場合で「登録されたHDDが見つかりません」の不具合の場合、次のページでマークした機種(アイオーデータバッファロ )に該当しないか確認して、それぞれメーカー修理、ファームウェア更新を行ってください。いずれの場合も録画番組は消えないそうです。(私は修理に出しましたが消えませんでした。)


 
「直らない、または上記に該当しない。」
新しいUSBハードディスクを検出しました。登録を行いますか?」
USBハードディスクの接続トラブル http://navi.regza.jp/index/index/c/21063を確認してください。
また、東芝テレビご相談センター 0120-97-9674へ問い合わせください。

最終的に打つ手なしとなった場合に限り、初期化前に、LinuxのひとつUbuntuでの復旧を試してみましょう。
UbuntuにはレグザのUSB HDDで使われているXFSフォーマットのエラーを修復するコマンドがあります。HDDのエラーが論理障害によるものなら直せるかもしれません。
実際に復旧できた方もいらっしゃいますのでダメ元でやってみましょう。
当サイト掲示板でのご報告「復旧成功!! 」、「復旧できました」、「検索中にエラーが発生しました」 と表記され、再生が一切できなくなる。録画自体はできる。レグザ本体による動作テストも問題なし。検索中にエラーが発生しました」復旧」、「録画リスト復活!!」、Z9000で「未登録のUSBハードディスクを検出しました。USBハードディスクの登録を行いますか?

3分間クッキングではありませんが、修復コマンドは用意しました。Ubuntu Live CDでパソコンを起動して、このページからコマンドをコピーして実行するだけです。ややこしいコマンド入力は不要です。


このページのrepairを実行する前に読んでください。2018/10/29追記
 4年ほど、認識しなくなったレグザのハードディスク復旧の代行作業を行った結果、Linuxのxfs_repairコマンドを使う方法よりもいい方法が分かりました。より深刻な障害にも対応できて復旧率も数倍上です。
ひとことでいうと、本当に大切な録画を復旧しようという時には、xfs_repair(REGZA HDD Easy Repair)をいきなり掛けるのは得策ではないということです。

本ページに目を通してみて、自分では作業が難しいという方は代行作業を行っています。

   - 免責事項 -   必ず作業の前にお読みください。 

  • 本作業により正常再生されると保証するものではありません。あくまで最終手段として実施してください。
  • 録画番組滅失、パソコン・HDD・REGZAの故障など、いかなる損害が発生した場合も補償しません。
復旧できたら、再発しないよう録画番組を新しいUSB HDDにコピーして入れ替えたほうが無難だと思います
 
レグザで使っていたUSB HDDが認識しなくなった場合や録画した番組が正常に再生されなくなったときに復旧を試みる手順です。
作業が可能なのは、この一覧に載っているREGZAテレビとチューナーでUSB HDD対応の機種です。
●東芝REGZA〈レグザ〉ハードディスク対応 仕様比較表(種類/台数/容量)
レコーダー(RD-○○・・)は、HDDのフォーマットが異なる(UDFらしい)のでムリです。
DBR-M190/M180/M490/D-M470/430、DBR-Z420/Z410 DBR-T460/T450はできると思います。


必要なもの
  • DVD-R/RWまたはCD-R/RWメディア1枚(UbuntuのLive DVD/CD作成に必要)
  • パソコン1台
    • DVD記録メディアまたはCD-R/RWメディアが焼けること(UbuntuのLive CD作成に必要)
    • DVDまたはCDから起動できること(Ubuntuを使用するために必要)
    • USB 2.0ポートの空きが1つ以上あること(復旧したいHDDを接続)
    • ブロードバンドルーターに接続されていること
  • インターネットに接続されたブロードバンドルーター
    • IPアドレス自動割り当て機能ON(DHCPサーバー機能ON)
    • パソコンを接続する必要な長さのLANケーブル1本
  • 復旧したいUSB HDD1台

0.UbuntuのDVD/CDイメージをダウンロードしてLive DVD/CDを作成します。
UbuntuのDVD/CDイメージのダウンロードとLive DVD/CDの作成はこちら
 

1.パソコンをIPアドレス自動割り当て機能がオンのブロードバンドルーターに接続します。
通常、ブロードバンドルータのIPアドレス自動割り当て機能(DHCPサーバー機能)はオンとなっています。
 

2.復旧したいUSB HDDをパソコンに接続してUbuntuをCD起動します。
パソコンをCDから起動するにはパソコンの起動画面でボタンを押す必要がある場合があります。
押すボタンは機種によって異なります。マニュアルを参照してください。
 
起動してきてインストールのこの画面がでたら、言語が日本語になっていることを確認し、「Ubuntuを試す」をクリックしてください。
 

3.Ubuntuが起動したらFirefoxから検索して本ページを開きます。
スタートページのGoogleから4682.infoで検索し、本ページにUbuntuのFirefoxでアクセスしてください。

<インターネットにつながらないときは>
インターネットにUbuntuが接続されずGoogleの検索画面が出ない場合、WindowsでこのファイルをDドライブやUSBメモリーなどに保存してUbuntuで使用してください。

REGZAハードディスク復旧ソフト「REGZA HDD Easy Repair」ができました。
復旧・修復作業がよりカンタンに行えます。

レグザHDD復旧ソフト「REGZA HDD Easy Repair」の使い方


4.「ディスク・ユーティリティ」を起動します。
アプリケーション - すべてのアプリケーションをシステムに変更し、インストール済みアプリケーション-さらに**個の結果をみるで「ディスク・ユーティリティ」を起動します。またはアプリケーションの検索で、「ディスク」と入力してください。
該当のUSB HDDのデバイス名を確認します。
もしマウントされている場合はアンマウントしてください。
  
ストレージ・デバイスの箇所を探しても該当のドライブがなく、USBケーブルを差し直してもドライブ自体が現れない場合、ページ末のうまくいかなかった方へ

/dev/sdc1など、末尾に1が必要です。1はたぶんパーティションの意味です。1がない場合(/dev/sdcなど)、パーティションそのものがなくなっていると考えられます。ディスク・ユーティリティで確認したときに1が末尾にない場合、この方法では復旧できません。該当する場合はこちらを参照してみてください。

5.修復コマンド(sudoから/sd○1まで)を選択してコピーします。
UbuntuのFirefoxでこのページを表示して、修復コマンドをひとつ選択してコピーします。

(例) 仮にデバイス名が/sdc1の場合の例です。以下のように選択してコピーします。


下記から実際に調べたデバイス名の修復コマンドをひとつ選んでマウスでドラッグしてコピーしてください。
●デバイス名の末尾が/sda1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sda1
●デバイス名の末尾が/sdb1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdb1
●デバイス名の末尾が/sdc1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdc1
●デバイス名の末尾が/sdd1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdd1
●デバイス名の末尾が/sde1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sde1
●デバイス名の末尾が/sdf1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdf1
●デバイス名の末尾が/sdg1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdg1
●デバイス名の末尾が/sdh1の方の修復コマンド(端末へのコピー用)
sudo xfs_repair -Lv /dev/sdh1

※Ubuntuでインターネットに接続できない場合、このファイルをDドライブやUSBメモリーなどに保存して使用してください。
※もし上記のコマンドの中に自分のものがない場合、/dev/より後ろの部分を打ち直してください。


6.アプリケーション-アクセサリ-端末を開きます。
アプリケーション - すべてのアプリケーションをアクセサリに変更し、インストール済みアプリ-さらに*個の結果をみるで端末を開きます。またはアプリケーションの検索で、「端末」と入力してください。

コピーした修復コマンドを、編集-貼り付けで貼り付けます。そしてEnterで実行します。

<CD起動ではなくハードディスクにUbuntuをインストールした場合など>
「xfs_repair: command not found」と出て、xfs_repairコマンドが見つからないときには、以下のコマンドを端末に入力して実行してください。xfs_repairがインストールされます。(要インターネット接続)
sudo apt-get install xfsprogs


7.doneと出るまで待ちます。
修復コマンドを実行すると下記のような画面になります。3
分以内で終わるのが普通です。
doneと出て画面が止まったら、(×)で端末を閉じてください。

ubuntu@ubuntu:~$ sudo xfs_repair -Lv /dev/sdc1
Phase 1 - find and verify superblock...
        - block cache size set to 253504 entries
Phase 2 - using internal log
        - zero log...
zero_log: head block 2 tail block 2
        - scan filesystem freespace and inode maps...
        - found root inode chunk
Phase 3 - for each AG...
        - scan and clear agi unlinked lists...
        - process known inodes and perform inode discovery...
        - agno = 0
        - agno = 1
        - agno = 2
        - agno = 3
        - agno = 4
        - agno = 5
        - agno = 6
        - agno = 7
        - agno = 8
        - agno = 9
        - agno = 10
        - agno = 11
        - agno = 12
        - agno = 13
        - agno = 14
        - agno = 15
        - process newly discovered inodes...
Phase 4 - check for duplicate blocks...
        - setting up duplicate extent list...
        - check for inodes claiming duplicate blocks...
        - agno = 0
        - agno = 1
        - agno = 2
        - agno = 3
        - agno = 4
        - agno = 5
        - agno = 6
        - agno = 7
        - agno = 8
        - agno = 9
        - agno = 10
        - agno = 11
        - agno = 12
        - agno = 13
        - agno = 14
        - agno = 15
Phase 5 - rebuild AG headers and trees...
        - agno = 0
        - agno = 1
        - agno = 2
        - agno = 3
        - agno = 4
        - agno = 5
        - agno = 6
        - agno = 7
        - agno = 8
        - agno = 9
        - agno = 10
        - agno = 11
        - agno = 12
        - agno = 13
        - agno = 14
        - agno = 15
        - reset superblock...
Phase 6 - check inode connectivity...
        - resetting contents of realtime bitmap and summary inodes
        - traversing filesystem ...
        - agno = 0
        - agno = 1
        - agno = 2
        - agno = 3
        - agno = 4
        - agno = 5
        - agno = 6
        - agno = 7
        - agno = 8
        - agno = 9
        - agno = 10
        - agno = 11
        - agno = 12
        - agno = 13
        - agno = 14
        - agno = 15
        - traversal finished ...
        - moving disconnected inodes to lost+found ...
Phase 7 - verify and correct link counts...

        XFS_REPAIR Summary    Wed Dec 29 13:04:45 2010

Phase        Start        End        Duration
Phase 1:    12/29 13:04:42    12/29 13:04:42   
Phase 2:    12/29 13:04:42    12/29 13:04:45    3 seconds
Phase 3:    12/29 13:04:45    12/29 13:04:45   
Phase 4:    12/29 13:04:45    12/29 13:04:45   
Phase 5:    12/29 13:04:45    12/29 13:04:45   
Phase 6:    12/29 13:04:45    12/29 13:04:45   
Phase 7:    12/29 13:04:45    12/29 13:04:45   

Total run time: 3 seconds
done
 
Fatal Errorの場合、TestDiskを使った事例のこちらも参考にしてみてください。

8.Ubuntuを右上のメニューから終了し、USB HDDを取り外します。



9.USB HDDをREGZAに接続します。録画リストが出て再生できますか?

うまくいったら、あとの方の励みになると思いますので、
掲示板http://regza2000.bbs.fc2.com/にご報告ください。型番を忘れずに。(^^)

Z2、Z1(2件)、ZS1、RX1、RE1(2件)、Z9000(4件)、H9000、Z8000(2件)、Z7000(4件)での成功報告をいただきました。


<うまくいった方へ>
おめでとうございます。救えて本当によかったですね。新しいUSB HDDに録画番組をコピーして入れ替えることをおめします。USBハードディスク購入ガイドレグザUSB HDD丸ごとコピーもご参考ください。

<うまくいかなかった方へ>
HDDの状態がもっと深刻な場合、
HDDにバッドセクタができていて、ヘッドがカッタンカッタンとなって読み込めない場合は、まずHDD Regeneratorを使ってバッドセクタを修復しください。バッドセクタがリカバーされて読み込みできるようになります。デモ版では1ヶ所しか直せませんが繰り返せば修復できます。
次にパーティションが存在しない場合は、TestDiskでパーティションをスキャンして復旧してください。
そのあとでxfs_repairを実行してください。
xfs_repairでエラーはでるけど、録画ファイルはUbuntuで見れているという場合は、レグザで登録初期化したHDDに録画ファイルをコピーしてみてください。復旧事例

xfs_repairだけでは、直せる状況が限られるのですが、HDD RegeneratorとTestDiskを併用するとかなり対応できる範囲が広がります。xfs_repairだけであきらめずに、HDD RegeneratorとTestDiskを使ってみることをお勧めします。復旧事例はこちら。


本ページに目を通してみて、自分では作業が難しいという方は代行作業を行っています。

<作業内容>
  1. 復旧可否を診断
  2. HDD Regeneratorで不良セクター修復 →レポート印刷
  3. TestDiskとPartedでパーティション復旧(パーティションがない場合)
  4. xfs_repairコマンドでXFSフォーマット復旧
    復旧してもHDDにダメージがあって継続使用が危険な場合、次から選ぶ。
    (a)返却後に自分でレグザで別のHDDにムーブする。(一部番組の場合)
    (b)新しいUSB HDDへ丸ごと移し替え(録画番組全部が必要な場合)
  5. はこBOONで返却
新しいUSB HDDへ丸ごと移し替え
  1. xfs_adminコマンド等で旧HDDのUUIDを取得
  2. Raise Data Recovery for XFSで旧HDDの録画番組を吸い出し →レポート印刷
  3. 新しいHDDの受領(Amazon等から直送)
  4. 新しいHDDをREGZA(42Z2または37Z8000)で登録初期化
  5. xfs_adminコマンドで新しいHDDのUUIDを書き換え
  6. UbuntuのNautilusで新しいHDDへ録画番組を書き戻す
  7. はこBOONで新旧HDDをまとめて返却
※著作物が自由に使える場合 -文化庁ホームページ
著作権制度上の保守,修理等のための一時的複製(第47条の4)に該当
レグザ本体に紐づいたUSB HDDと録画番組は複製機器構成の不可分の一部であり、USB HDDは内蔵メモリにあたる。交換した内蔵メモリ(USB HDD)に著作物を改めて複製し直す際、一時的に別媒体への複製を行うことができる。

レグザHDD復旧ソフト「REGZA HDD Easy Repair」の使い方