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今回、バルク品で低回転のHDDに交換しました。メーカー純正ではないバルク品で、しかも2台メーカーの異なるHDDを使用しましたが、問題なく再構築され、3週間経ちましたが動作正常です。
純正「Seagate ST2000DM001」2台の構成を「東芝 DT01ABA200V」と「Western Digital WD20EZRX」に交換しました。
しかし、やみくもに交換したわけではありません。LBA(セクター数)がどれも「3,907029,168」で同じであるということを調べておきました。交換するHDDは容量が同じか大きくなくてはならないからです。LBAが同じなら、交換HDDの容量は純正と同じですから安心して交換できました。以前はメーカーによって微妙に容量が違っていました。事実上、HDDメーカーは淘汰され、あまり選べませんのでどれもOKということになります。あとSamsungぐらいですね。
注意:I-O DATA純正以外の他社HDDの使用はメーカー動作保証外です。自己責任ですので念のため。
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東芝
DT01ABA200V
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Western Digital
WD20EZRX/N
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Seagate
ST2000DM001
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HDL2-A4.0/E
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<HDL2-A4.0/HDL2-AHのHDD交換方法> ~RAID1 ミラーリング構成の場合~
HDL2-Aシリーズ/HDL2-AHシリーズはホットスワップに対応していませんので、HDD交換は必ず電源を落とす必要があります。しかし、RAIDの再構築中も読み書きできるので、ダウンタイムは物理的な作業時間のみということになります。
- 管理画面から、または電源ボタンでHDL2-Aをシャットダウンします。
- 本体上部のふたを外します。
- 内蔵HDDを1台引き抜きます。
- HDDのレール金具を取り外します。
プラスネジ2本なのでドライバーで簡単に取り外しできます。
- 新しいHDD(1台目)にレール金具を取り付けます。
- 新しいHDD(1台目)を本体に奥まで差し込みます。
- 本体の電源を入れます。
- 自動的にRAIDの再構築が始まります。
(再構築中もネットワークドライブが利用できます。おそらくパフォーマンスは落ちる。)
- 管理画面で再構築の完了を確認して、HDL2-Aをシャットダウンします。
- 反対側のもう一方の内蔵HDDを引き抜きます。
- HDDのレール金具を取り外します。
- 新しいHDD(2台目)にレール金具を取り付けます。
- 新しいHDD(2台目)を本体に奥まで差し込みます。
- 本体の電源を入れます。
- 自動的にRAIDの再構築が始まります。
- 再構築完了で完了です。
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ふたを外します。工具はいりません。 |
ねじをゆるめて金具を付け替えます。 1台2か所
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取り外したSeagate ST2000DM001は7200回転
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交換するハードディスク。5700回転と5940回転らしい。 |
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最初に東芝に交換して再構築します。
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最構築が完了したら、もう一台も交換します。
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交換後に電源を入れて管理画面を開くと、「ディスク状況」の状態が「再構築(xx %)」と表示されています。
2TBの再構築には、1台およそ5時間掛かりました。都合10時間で2台を入れ替え交換できます。
- 0:51:37 RAID監視:再構築:開始
- 1:39:11 RAID監視:再構築:20%完了
- 2:28:54 RAID監視:再構築:40%完了
- 3:23:48 RAID監視:再構築:60%完了
- 4:26:02 RAID監視:再構築:80%完了
- 5:44:29 RAID監視:再構築:終了
3TBのHDL2-A6.0 (HDL2-AH6.0)や1TBの HDL2-A2.0(HDL2-AH2.0)でも同様に交換できると思います。
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アイオーデータ
HDL2-A2.0
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Western Digital
WD10EZRX
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アイオーデータ
HDL2-A6.0 |
Western Digital
WD30EFRX |
GIGAZINEの記事によると、HITACHI(現東芝)の信頼性が飛び抜けて高いです。次点はWestern Digital。NAS用のWD Redもいい成績を残しています。最悪はSeagate。たまたまですが、今回NASのHDDをSeagateから東芝(旧日立)とWestern Digitalに換装したのはいい選択でした。東芝(旧日立)2台のほうがなおよかったですが。
ハードディスクはどこのメーカー製が一番壊れにくいのかが2万5000台の調査結果でついに明らかに -GIGAZINE
◆重大トラブル発生率Backblazeは、エラーが発生したとしてもPC自体は継続して使用可能なこともあり、また、RAIDを構成している場合ならシステムの運用が停止するというような深刻な事態に陥る割合は、エラー発生率に比べて小さいとしています。そこで、システムが動作できないような重大なトラブルが発生する割合のデータがエラー発生率とは別に重要になってきます。重大トラブルの発生率は以下のとおりであり、ここでも日立製HDDの優秀さが際立っています。 ◆時系列生存率以下のグラフは、3年間におけるHDDの生存率の変化を表すもの。1年半あたりからSeagateの生存率が著しく低下していることが分かります。

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