●HDL2-A4.0 DISK2故障>未接続状態>RAID崩壊>交換復旧!

アイオーデータ HDL2-A4.0をRAID1ミラーリングで使用していますが、DISK2がアクセス不能で未接続状態になりました。いわゆる片肺運転。その後、復旧したのですが手順を誤ったためRAID崩壊の表示が出て焦りました。

4ヶ月ほど前、内蔵HDDを中古の東芝 DT01ABA200Vと新品のWestern Digital WD20EZRXという構成に交換していましたが、今回意外なことに新品のほうのWD20EZRXが壊れました。たった3ヶ月ちょっとで。
以前のエントリー ●HDL2-A4.0 RAID1ミラーリングでバルクHDDに障害なく交換できた
iPhone 5CをiOS8.1にしてからWi-Fiの調子が悪かったのでネットワークを点検していて、なにげなくLAN DISKの管理画面にアクセスしてみたら、「HDD2に異常が発生しています。データをバックアップしてディスクを交換してください。」との表示を発見!
ログを確認すると、2014年10月8日の13時にディスクエラーが発生していました。RAID1ですからアクセスも普通にできたため、10日後の10月28日まで気が付きませんでした。
我が家では見えにくいところにLAN DISKが設置してあるので、LEDの赤点滅の異常表示が見えませんでした。また異常のブザーのビープ音も鳴るようですが、異常発生時10回のみのようで聞き逃しました。
今回を機にお知らせ通知先のメール設定をしました。


管理画面のディスク状況をみると、「状態 ディスクエラー、HDD1 接続済、HDD2 未接続」になっていました。


HDL2-Aシリーズ 画面で見るマニュアルで「内蔵HDD に異常が発生したときには」21-139を参照すると、次のように書いてあります。向かって右側がHDD2です。
裏側からだと左に倒してその下側です。

<手順を間違って崩壊表示に>
HDD2がどちら側か分かったので、シャットダウンしてHDD
交換作業がしやすい場所に運びました。
3ヶ月前にHDD交換作業を行ったので要領は分かっています。
作業前にせっかくだから写真を撮っておこうと電源オン。これがいけなかった。
異常のビープ音が鳴って、ディスク1とディスク2の両方の赤ランプが点灯!動揺して写真を撮るのを忘れたので写真をお見せできないのは残念です。
え、もしかして電源を入れたらダメだったの
!? 管理画面のディスク状況をみると、次のようになっていました。
全体 取得できません
空き
取得できません、モード RAID1、状態 崩壊、HDD1 接続済、HDD2 未接続

すわ崩壊?崩壊の場合、RAIDモードの変更を参照して再構築する手順に進むように書いてあります。データは失われるそうです。 念のため、作業前にバックアップは取ってありましたがコピーし直しは面倒です。
HDD1は接続済みになっていますね。HDD2を取り換えてそのまま修復作業リビルドされないか試すことにしました。
私の場合はRAID1ミラーリングでしたので、RAID0ストライピングほどのリスクはありません。

なお、RAID0ストライピングでは、安易に故障HDDを取り外して新しいHDDに入れ替えては危険です。
もし再構築されるとデータが失われます。
故障したHDDをパソコンを使って復旧して新しいHDDに移し替えてから新しいHDDを接続することになると思います。
RAID0ストライピングが壊れて復旧するとしたら、たぶんこのように行います。
  1. シャットダウンして、壊れたHDDをHDL2-Aシリーズから取り出します。
  2. HDDをパソコンに接続して、HDD Regeneratorで不良セクターを復旧します。
    (HDD Regeneratorは不良セクターの修復とかなりの確率でデータを復旧してくれます。)
  3. Easeus Disk Copyで新しいHDDにディスクコピーを行います。
    (Easeus Disk Copyは読み取り不能のセクターを無視してコピーすることができます。⇒参考)
    (安いクローンマシンは読み取り不能のセクターがあるとコピーを中断するので使えません。)
  4. コピーした新しいHDDをHDL2-Aシリーズに取り付けます。
  5. 起動して運がよければ、状態が正常動作になり、データが読み取れるでしょう。
  6. 他のHDDへデータをコピーして退避します。ただし破損ファイルがあるかもしれません。
  7. 退避が完了したら再構築を行います。
    (システム領域のファイルにも破損があるかもしれないので、そのまま使い続けては危険です。)
  8. シャットダウンして、壊れなかったHDDを残して、新しいHDDを取り外します。
  9. 新しいHDDをアイオーデータ ディスクフォーマッタでフォーマットします。
    (Linuxなので家電にすればOK)
  10. フォーマットした新しいHDDをHDL2-Aシリーズに取り付けます。再構築を進めます。
  11. マニュアルの「RAIDモードを変更する」を参照してフォーマットを行います。
  12. 完了したら、退避してあったデータを新しいHDDに新しい書き戻して完了。

交換するHDDはWD Red WD20EFRXをチョイス
今回は残った一台が東芝なので揃えようかとも思ったのですが、同じじゃ面白くないのと前から使ってみたかったので、NAS用のWD Red WD20EFRXにしました。
ヤフオクでリテール品の中古(買って3週間で30時間のみ使用)を落札して、8,500円+送料350円でした。
保証もRMAの3年ありますしね。

前も書きましたがGIGAZINEの記事によると、HITACHI(現東芝)の信頼性が高いです。次点はWestern Digitalで、NAS用のWD Red もいい成績を残しているそうです。
HDL2-A4.0の純正HDDに使われていたSeagateは生存率が低いです。バルク品も安いんですけどね。


2015年01月22日 14時24分51秒

<交換手順>
  1. 管理画面から、または電源ボタンでHDL2-Aをシャットダウンします。
  2. 本体上部のふたを外します。
  3. 壊れてるほうの内蔵HDDを引き抜きます。今回はHDD2。
  4. HDDのレール金具を取り外します。
    プラスネジ2本なのでドライバーで簡単に取り外しできます。
  5. 新しいHDDにレール金具を取り付けます。
    生き残りの東芝(HDD1)と、壊れたWD20EZRX(HDD2)、そして新しく取り付けるWD20EFRXです。
    WD Redが発売された時はラベルの色と保証期間以外は同じで高いだけじゃないかと疑っていました。まさか自分が買うことになるとは。(笑)
  6. 新しいHDDを本体に奥まで差し込みます。
  7. 本体の電源を入れます。
  8. 管理画面をみたら自動的にRAIDの再構築が始まりました。よかった。
  9. 管理画面で再構築の完了を確認しました。6時間ぐらい掛かりました。


注意:I-O DATA純正以外の他社HDDの使用はメーカー動作保証外です。自己責任ですので念のため。
東芝
DT01ABA200V
Western Digital
WD20EZRX/N
Seagate
ST2000DM001
Western Digital
WD20EFRX

<余談>Western Digital製HDDのRMA返品交換方法
壊れたWestern Digital WD20EZRXを確認しましたが、HDD RegeneratorのPrescan読み込み途中で認識しなくなりました。これはもうダメですね。RAID0ストライピングだったらデータ全損になるところでした。ミラーリングでよかった。
Western Digital WD20EZRXは買ってまだ4ヶ月ですから、リテール品なら買った販売店経由で交換できるのですが、バルク品でしたので1ヶ月間の店の保証期間が過ぎていました。面倒ですがメーカーに送ってのRMA返品交換になります。なお、RMA受付期間はWD Greenが2年、WD Redは3年です。
SeagateのRMA返品(
保証の確認 - Support - Seagate)は何度もしたことがあるのですが、Western Digitalは初めてでした。要領はSeagateと同じです。S/Nや住所を入力して作成。
WD サポート / 保証およびRMA(返品許可証)サービス
このとおり余裕で保証有効期間内です。571日左というのは571days leftで残り日数のことです。
Seagateは国内の千葉県宛でしたが、Western Digitalはマレーシアに送ります。
指示通りに入念に梱包する必要があります。梱包したら973gでした。本当は追跡番号のある方法で送るように指示があるのですが、急いでもいないし、ケチって小形包装物SAL便第1で送りました。880円でした。10日ぐらいで着くようです。(参考)送料の虎 国際宅配便の料金比較 > マレーシア

戻ってきたら、余っているUSB HDDケースに入れてバックアップ先にしようかなぁ。
なお、アイ・オー・データのHDL2-A4.0純正HDDはSeagate製
ST2000DM001でしたが、OEMコンポーネントのため、SeagateのRMA返品交換は受けられないものでした。

HDL2-A4.0 RAID1ミラーリングでバルクHDDに障害なく交換できた
「HDD認識しない」パソコンでレグザUSBハードディスクを復旧・修復
HDL2-Aシリーズもレグザもxfsフォーマットなので復旧の参考にしてください。