【各機種での録画可能時間の表示】
8TBのHDDはそれぞれのレグザで無事登録初期化できました。今回検証した機種のなかで、一番古い「42Z7000」だけ、録画可能時間が正常に表示され、それよりも新しい機種は約318時間と実際よりも短い表示になりました。4TB HDDでは358時間ですから、8TB本来の半分以下でした。
【はたして実際に8TB使えるのか!?、42Z2で検証】
42Z2、55J8で登録初期化した8TB HDDをUbuntuに接続して確認すると、表示とはうらはらに8TBが全部きれいに領域確保され、XFSでフォーマットされていました。
録画もできました。大丈夫そうでしたが、誤作動しないか、全部使えるか次の通り検証しました。
- 318時間録画した時点(表示上残り0分)で、実際はまだ余っているのに自動削除機能が働いてしまわないか。
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パソコンでダミーファイルを作り、容量をある程度埋めてから、レグザ42Z2で実際に録画して、残り1分の表示まで追い込みました。残り1分なのに残量55%と出ているので期待が高まります。 |
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1分後、録画可能時間を再表示したら、397時間40分に増えていました!318時間+397時間で715時間ですので計算上の8TBの録画可能時間と一致します。0分で自動削除は発動しませんでした。 |
- 8TBを全部最後まで録画できるか。8TBの直前で自動削除機能が働くか。
これも問題ありませんでした。満タンまで録画でき、ちゃんと自動削除機能が働きました。
結果、問題なく使えました。全5機種でフルには試していませんが、まず問題ないでしょう。
- レグザチューナー「D-TR1」も、8TB HDD OK!
shigeorgさんのご厚意による検証によって、D-TR1でも8TB HDDが問題なく使用できることがわかりました。
細密なご検証ありがとうございました!
価格.com 縁側 でじたるなくらし「D-TR1 での 8TB HDD」
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【shigeorgさんより】Ubuntu で fallocate でダミーファイルを作って、いろいろ試してみた結果、3.5587TB にした状態で録画可能時間が 1 分 (55%) になりましたが、そこで録画したら残量が 0 分になり、その後 397 時間 40 分に増えました。
さらに 7.9TB+α 使った状態にして確認してみましたが、問題なく録画再生できました。 |
- ・約 8TB のダミーファイルを作ってほぼ HDD を使い切った状態でも録画再生ができた。
・その状態で USB HDD の古い番組の自動削除機能が働いた。
【しつこいけれど、500番組が上限のレグザは注意】
2011年、2012年以前のレグザではハードディスク1台の最大録画番組数が500番組の機種がほとんどです。
平均2時間以上の映画などを保管する目的ならいいのですが、2時間よりも短い番組が多いと8TBが使い切れません。
やみくもに容量の大きなHDDにせず、目的に応じたHDDを選んで、もったいないことにならないよう注意しましょう。
【Seagate Archive HDDは、日常の録画再生用に使いものになるか?】
Seagate Archive HDDは割安ですが特殊な記録方法を採用しているため、HDDの最後の部分ではかなり遅くなります。またスピンアップが遅い、アクセス音が大きいとのことでした。レグザの録画再生用HDDとして実用となるか、次の内容を検証しました。
- スピンアップが遅い。
- 機器選択に現れるまで6~10秒ほどかかります。かなりストレスです。予約録画ミスはそれでも発生しなかったようです。
- やかましい。
電源オンでゴリゴリうるさいです。アクセス時もうるさいです。低音のノイズです。
検証機の42Z2の設置場所は寝室でしたので妻には大変不評でした。(それでも熟睡していましたが・・。)
かつてのQuantumの高周波には参りましたが、この音は好きかもしれない。。
- BSの2番組同時録画中にBSの録画番組を再生してコマ落ちしないか。
終端の3時間の辺りで試しましたが全然OKです。コマ落ちありません。むしろ待機時よりもシーク音がなくなり、静かになっていい感じでした。
- ねじ位置が違う。
録画再生とは直接関係ありませんが、裏面のネジ穴の位置が離れているのと、側面は真ん中がないのでケースによっては工夫しないと固定できないかもしれません。
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使えないことないけど、我が家ではレグザにArchive HDDは使わないかな。。。
レグザでムーブして集めて、映画をまとめて溜めてとっておくにはいいかもしれません。8TBを埋めるには相当な時間がかかるでしょうけれど。台数が増えてもいいなら3TB×3台や4TB×2台とコストパフォーマンスはどっこいです。