●BRD-U8DM 買って使ってみた。ソフトとBlu-rayへのダビングレビュー



ネットワークダビング対応外付型ブルーレイディスクドライブ BRD-U8DMが届いたので、DTCP-IP Disc Recorderのインストール、レグザからBRD-U8DMへのダビング、RECBOXからBRD-U8DMへの転送をレビューします。

ネットワークダビング対応外付型ブルーレイディスクドライブ BRD-U8DM 特長


DTCP-IP Disc Recorderが単品販売
DTCP-IP Disc Recorder レグザ録画番組をブルーレイ,DVDにコピーする

ダウンロードはここです。

nasneのダウンロード型ダビングに対応した新バージョンはこちら。

【BRD-U8DMの外形寸法】
我が家ではパソコンがレグザの隣にあるので、レグザの足元に置こうと思っていました。しかし42Z7000では微妙に隙間の高さが足りず、画面の下には入りませんでした。
BRD-U8DMの外形寸法は158(W)×220(D)×50(H)mm(突起部分を除く)になっています。
※BRD-U8DMはパソコンに接続して使います。レグザに接続しても使えません。この配置が可能なのはレグザの真隣にパソコンがあるからです。(写真右の白いのがパソコン)

【添付品】
キモとなるソフト、DTCP-IP Disc Recorderがこの緑色のCD-ROMに入っています。
ACアダプターは中継タイプなのでコンセントの差込口で邪魔になりにくいです。出力は12V 4Aでした。

【背面写真】
左から電源スイッチ、USBポート(Bプラグ)、DC INです。

背面以外はギャラリーで見るといいです。


<DTCP-IP Disc Recorderのインストール>

これがBD Pro ツールズコレクションのCD-ROMですが、すぐにアップデートされる運命です。

CD-ROMを挿入すると、次の画面が起動しますのでDTCP-IP Disc Recorderを選びます。

ユーザー名(必須)、会社名(任意)、シリアル番号(必須)を入力します。シリアル番号(S/N)はBRD-U8DMのものです。

ダビングのときにダビング先として表示されるメディアサーバー名の入力画面になります。
省略するとコンピューター名になります。私は省略しました。後で変更することはできません。(再インストール)

古いバージョンでのインストールが終わったらアップデータを適用します。
サポートライブラリからアップデータをダウンロードして解凍します。解凍しただけではアップデータは適用されません。


解凍したフォルダ(例:brdu8dm_dtcpip101フォルダ)の中のアップデータ、SetupLauncher.exeを実行します。


この画面が出ますので「DTCP-IP Disc Recorder アップデータ」をクリックしてアップデートを実行します。

インストール、アップデートが終わると、タスクトレイに青い炎のようなアイコンが常駐しています。これがDTCP-IP Disc Recorderです。アイコンの右クリックから設定画面、DTCP-IP Disc Recorder Toolが表示できます。

DTCP-IP Disc Recorder Toolでは、詳細設定-ドライブ選択タブで使用するドライブを選択できます。
<E:> HL-DT-ST BD-RE BH10NS30 EL00がBRD-U8DMの採用ドライブメーカーです。

他に書き込み設定でDVDの最大ビットレートとDVDタイムアウト時間、書き込み条件が設定できますが、それ以外に設定項目はありません。

鍵情報では、DTCP-IP、AACS、CPRMの取得状況が表示されます。
(参考)AACSのバージョンを調べたところV17とでました。(2011/05/31現在)
C:\>aacskeys.exe e d
aacskeys v0.26(BDAV v0.67)

V3 < Drive Partial MKB < V17


<レグザの録画番組をBD-Rへダビングしてみた。>

BD-Rをドライブに挿入するとフォーマットを促されるのでフォーマットを行います。所要時間は1分ぐらいです。

フォーマットが終わると書き込み可能に変わります。

録画リストからダビングしたい番組を選んで、ダビングのボタン(Z7000では緑)を押します。

LAN-Sの[DTCP-IP Disc Recorder]を選択します。livingはBRD-U8DMを接続しているパソコンのコンピューター名です。

ダビングコピー可能回数を確認して[はい]を押します。[複数選択画面へ]で複数の番組が選択できます。
コピーが最後の一回の場合、コピーではなくムーブになるとのことです。

ダビングを開始するとレグザの画面の右隅に進捗が表示されます。レグザをPCディスプレイとして使っていますのでDTCP-IP Disc Recorderの進捗画面も表示されています。100%になると完了です。

ダビングは約26分で完了しました。59分の地デジ録画番組でしたが半分以下です。テレビはレグザ 42Z7000、ネットワークはギガビット、パソコンはCeleron Dual-Core E3300 2.5GHzです。

できあがったBD-RをDIGAで再生してみました。このとおり、再生ナビに表示されて再生可能です。


<RECBOX HVL-AV1.5からBRD-U8DMへのダビング>

先に第6話をレグザからダビングしたのですが、今度は遡って第5話を追記でRECBOXからダビングしてみます。
ブラウザでアクセスしてRECBOXの管理画面を表示します。コンテンツ操作を選びます。

ダビングしたい番組を選んでチェックを入れます。そして[ネットワーク転送]をクリックします。

BRD-U8DMのメディアサーバー名が出てきますので選んで[次へ]を押します。

転送先サーバーの確認画面が表示されます。[開始]をクリックします。

転送中が開始されます。レグザからの場合よりもずいぶん速いようです。

転送が完了しました。およそ14分でした。実時間59分の番組ですから1/4以下ですね。これは速い。
転送が完了したらRECBOXからは番組が削除されました。

BRD-U8DM添付ソフトCorel WinDVD BDで再生してみました。このとおり再生可能です。タイトルで番組を選択できます。

さらに第4話をダビングして、1層BD-R(24.2GB)に6話(6.6GB)+5話(6.6GB)+4話(7.2GB)が入りました。放送時間にして約2時間52分です。思いのほか入りました。RECBOXだと録画番組のファイルサイズが判るので計算しやすいです。


<CPU負荷が高いDVDの書き込み時間を検証>

アイオーデータに問い合わせて、54分のコンテンツのDVDダビングは約100分との回答でした。Pentium 4 3.4GHzという今となってはかなり遅いCPUでの結果でしたので、Core 2 Duo E8400 3GHzとCeleron E3300 2.5GHzの環境で試してみました。CPUを交換してOSを入れて直した同じマシンです。

【DVDダビング検証環境 その1】
  • RECBOX HVL-AV1.5から送り出し
  • DTCP-IP Disc Recorder設定(DVD書き込み画質 最大ビットレート:7000kbpsに変更)
  • ドライブ ASUS DRW-20B1LT SATA接続に変更
  • OS:Windows XP Home Edition SP3
  • CPU Xeon E3110 3GHz(Core 2 Duo E8400相当)
  • メディア ALL-WAYSデータ・ビデオ用 1-8 DVD-R 4.7GB
  • 地デジ ドラマ番組 59分のコンテンツ
結果、8倍速書き込みでダビングは約36分で完了しました。やはりイメージデータ作成が長かったです。
なお、59分だと入らないかと思って最大ビットレートを7000kbpsに変更したのですが、外周が大分余っていました。そのままでも1時間以上入りそうな感じです。

【DVDダビング検証環境 その2】
  • 東芝 REGZA 42Z7000から送り出し
  • DTCP-IP Disc Recorder設定(DVD書き込み画質 最大ビットレート:9000kbps=デフォルト)
  • ドライブ BRD-U8DM
  • OS:Windows 7 Professional SP1 64bit
  • CPU Celeron Dual-Core E3300 2.5GHz
  • メディア メーカー不明 DVD-R
  • 地デジ ドラマ番組 59分のコンテンツ
結果、ダビングは約63分で完了しました。イメージデータ作成が57分で、書き込みが6分です。最大ビットレートを9000kbpsにしたのですが外周がまだ余っていました。一層DVD-Rは50分とのことですが1時間以上入るみたいです。

【余談】
別のDVD-R 2種類と二層DVD 2種類が書き込みできなくてOSまで変えてみましたが、結局CPRM対応(デジタル放送対応)ではなかったからのようです。DVD-R 2種類は「ドライブ情報を取得中です・・・」から進みません。DVD+R DLは「書き込み不可能なディスクです 」という表示になりました。パッケージがなくホワイトプリンタブルで情報が少ないこともあって原因になかなか気が付きませんでした。ちなみにCPUを交換してもDRM情報の更新などは必要ありませんでした。


<RECBOXでタイトル編集可能。まとめてダビングが楽>

レグザの録画番組をブルーレイやDVDにダビングする際、RECBOX経由にすると、タイトルを編集することができます。
RECBOXには「名前変更」という機能があるので、[字][デ][S]などの不要な文字が削れます。

【まとめてBD化するにはRECBOX経由が便利】
時間の掛かるレグザからのダビングはRECBOXへまとめて夜間に行なって、その後RECBOXからBRD-U8DMへダビングすれば実時間の1/4でダビングでき、パソコンとテレビを行ったり来たりせずパソコンからの操作だけで作業できます。

手順1.録画番組を夜間にレグザからRECBOXにまとめて転送(レグザでの操作)
手順2.RECBOXの「コンテンツ操作」-「名前変更」でタイトルを編集(パソコンでの操作)
手順3.RECBOXから「ネットワーク転送」でBRD-U8DMのブルーレイ、DVDにダビング(パソコンでの操作)


<この製品を買って幸せになれる人>

【こんな使い方だと幸せ】

  • レグザ、Woooの録画番組をブルーレイ・DVDにして人に渡したいことがある。
  • RECBOXの録画番組をブルーレイ・DVDにしたい。(スカパー!HD対応)
  • パソコンでブルーレイを視聴したい。(WinDVD BD3D付属)
  • ノートパソコンでテレビのそばで使う。パソコンをテレビにつないでテレビにパソコンの画面を表示して使う。
  • パソコンのデータをブルーレイに記録したい。パソコン用として使えることにメリットを感じる。
  • 家族が使う場合、基本的にパソコン用BDドライブ(=非家電)ということを納得して受け入れてくれそう。
【この製品のウィークポイント】
  • BDは画質が変えられないので、キレイな半面、長時間収録できない。(1層BD-Rで地デジ2.5~3時間ほど)
  • テレビとパソコンの場所が離れていると行ったり来たりが面倒。(1Fと2Fなど)
  • テレビでブルーレイを視聴する用途には使えない。(パソコンにUSB接続なので)
  • DVDの作成はBDよりも時間がかかる。(標準画質に再エンコードするため)

<関連ページ>
・アイ・オー・データ直販サイトioPLAZA DTCP-IP Disc Recorder 【ダウンロード版】DDR(ESD)
BRD-U8DM レグザ録画番組をDTCP-IPダビングでブルーレイ,DVDに焼く (アイオーデータへの質問と回答)
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BRD-U8DM | 仕様 動作確認済み機器
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BRD-U8DM
DVR-U24DM
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50枚 スピンドル
TDK 1層 DVD-R
50枚 (CPRM対応)
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<「サーバーが停止しています」の復旧方法>
現在の状態が「サーバーが停止しています」で、書き込みを許可のボタンを押しても改善しない、詳細設定ページの鍵情報タブに下記メッセージが表示されたとき、
DTCP-IP Disc Recorder(DiXiM BD Burner)をアンインストールして、再インストールしたらあっさり直りました。面倒ですが他に復旧方法はないようです。何度、どう再起動してもダメでした。
デジタル録画番組を受信することができません。
デジタル録画番組の受信機能を有効にするためには、お使いのパソコンをインターネットに接続した状態で再起動してください。一旦有効にした後、デジタル録画番組の受信を行う際はインターネットに接続されている必要はありません。
DTCP-IP: 取得する必要があります。
サーバーが停止しています
【鍵情報 デジタル録画番組を受信することができません。DTCP-IP:取得する必要があります】

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BRD-U8DM レグザ録画番組をDTCP-IPダビングでブルーレイ,DVDに焼く
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